キャリアに悩んだらいったんやるべき3つの行動

はじめに

キャリアに悩み、どうしたらよいかわからなくなっていませんか? 悩みはあるけども転職するほど勇気が出なくて悶々とする。筆者も新卒で金融機関に入社し、転職を経験しています。特に20代は自分の成長機会としての今の職場がここで良いのか、一人でずいぶんと悩んだ時期がありました。考えても良くわからないときには焦らず、下記の3つの行動を行ってみてはいかがでしょう?

1) 悩みを紙に書き出してみる

この方法のメリットは、 書くことによって、自分の感情と客観的な目線で向き合い、受け入れられることです。受け入れられると、その悩みに対する耐性がつきます。
また、紙に書くことでストレスが発散される。それにより頭で考えるだけだとまとまらなかった考えが、徐々に整理されていきます。

悩みの大小に関わらず、とにかく量を書き出してみましょう。

【STEP】
①仕事のやりがいや成長感、人間関係や就労環境など思いつくままに書き出す
②書き出した内容ごとにグルーピングする
③グルーピングした内容の原因や因果関係を考える

これを実際やっていくと分かるのですが、キャリアの悩みは、思い描く自分像と現状に対するGAPや違和感が、今のままでは埋められなさそうだと感じてうまれるケースが多いです。

例えば、

・お金:思い描いていた生活ができない。なかなか給与が上がらない
・成長感不足:成長機会がない。特に事業自体が停滞フェーズだと新しい仕事の機会が生まれず、停滞感からルーチン化された仕事この先ずっとが続くように感じ不安になる。
・人間関係:これも停滞フェーズにありがち。目線が内向きになった結果社内の人間関係気をとられ、陰口を言う機会が増える
など。

これは筆者が実感した悩みです。

2)身近なロールモデルに相談し、アドバイスをもらう

この方法のメリットは、自分だけで考えていてもどうにもならないとき、客観的な意見やアドバイスをもらえることです。

その際、まずは相談しやすい同期や年次の近い先輩などに話を聞いてみることがおすすめです。価値観や時代背景が近い人などのほうが共感しやすく、行動や考え方の参考にしやすいためです。
最初から年の大きく離れた年配の上司や自分の両親・親戚への相談となると、本当に聞きたいことがうまく聞けなかったり、中には石の上にも三年論を振りかざす人ような人もいます。

内容については
・この職場で得られるであろう経験・スキル
・自分の向き不向きや特性
・今のスキルで転職できそうな業界、会社
・今後のキャリアの展望 
などを聞き、参考にすると良いでしょう。

異なる価値観に触れたり、アドバイスをもらうことでモチベーションが湧いてくることもあります。

3)偉人の考えや生き方に触れる

この方法のメリットは、偉人たちの考え方や過酷な逆境の中でも強い意志をもって立ち向かう姿勢に気持ちが鼓舞され、活力が出ることです。

現代で活躍する人に加え、歴史に名を残す大きな偉業を成し遂げた偉人たちの本を読むこともおすすめします。偉人の大業に対する己の悩みの小ささや、仕事に対する新しい視点での気付きが得られることがあります。


ここでは、私が影響を受けた人の書籍を紹介します。

生き方 稲盛和夫著


言わずとしれた名著ですが、無心に努力することでその努力が平凡を非凡に変える、道が拓けるという言葉にとても救われました。
意味を感じられないと思った仕事にも本気で取り組むことの大切さを学びました。精神修養としても有用な1冊です。

男子の本懐 城山三郎著


昭和初期、日本は当時常識であった金本位制度をとりやめていました。首相に指名された浜口雄幸は、金解禁を断行し、日本を再び世界経済の輪に戻そうとします。世界恐慌の影響で改革は頓挫してしまい、最終的に2人は非業の死を遂げるものの、死を賭しても己の信念を貫こうとする姿勢に感動します。

価格破壊 城山三郎著


ダイエー創設者をモデルに書かれた作品で、規制、古い慣習と何度も折れることなく戦いながら消費者のために突き進んできた主人公の生き様には感動しました。

最後に

価値観が多様化し変化が早い今の時代、企業は短命化し人の寿命が伸びるというデータも出ています。そんな環境の中でキャリアに悩みを持つことは、おかしい事ではなく当たり前な反応なのです。

悩みを押し殺すより、原因に向き合い、自分の中で消化していく中で、きっと次の目標ややるべき・やりたいことが見えてくると思います。この記事が少しでも読者の方の心を軽くできたら幸いです。