証券会社からIT企業へ転身で得た成長機会

私が飛び込んだ成長機会

私はリーマンショック直後に証券会社の営業を経験した後、当時急成長中だったソーシャルゲーム業界に飛び込んだ。けたことは、良い経験であり、というのも、証券会社では営業に携わったが、50代で支店長かつ営業マン以外のキャリアパスが殆どないことをすぐに知ったのだ。
閉塞感を強く感じただけでなく、手数料ビジネスが収益基盤だったため、長期保有を唄いつつも実態は短期売買が横行する営業現場を目の当たりにし、に意義もを感じられなくなっていった。

ただし、営業マンの習慣として伸びている業種はウォッチしており、ソーシャルゲーム業界の伸びには関心を持っていた。ある時、知り合いの人材エージェントに求人票を見せてもらい、まさにえいやで応募したことが転機のきっかけだった。転職後、わずか2〜-3年で従業員数は10倍まで拡大した。すでに成熟している証券会社とは全く異なる証券業界とは全く異なる世界に身を置人生が拓けたきっかけになった転機でもあるので、その時の体験を紹介する。

ベーススキルが身についた

まずは専門用語、そして証券会社時代はまったく利用しなかったWordやExcel、PowerPoint、BIツールなどが使えないと仕事にならず、必死にキャッチアップした。
※恥ずかしい話だが、証券会社の営業マンは、資料を自身で作成し顧客を誤認させる可能性があるため専門部署が製作と審査を行っていた。そのため、PowerPointやExcelはほぼ使わなかった。

変化が早く対応力が身についた

市場環境の変化と事業拡大のため、仕事内容が一ヶ月~数ヶ月に 一 度ほど変更された。
営業のような役割から、スマホアプリの企画、ディレクション、集客、マーケティングのKPI設計、分析、ボードへのレポーティング等、それは目まぐるしい変化だ。常にキャパシティを少し上回る仕事量の連続だったが、対応力が養われた。また、変化することが当たり前だというスタンスが身についた。

自分から知識を得に行かないと置いていかれそうな焦燥感から、わからないことは調べたり、先輩に時間をもらって教わることを繰り返した。

組織の拡大スピードが早く、優秀な人に囲まれた

従業員規模は、入社時期から2〜3年で10倍になった。毎月のように人が入り続け、多い月には1ヶ月で60名程度増えたこともある。3ヶ月に一度はオフィス拡張のため、引越しを繰り返す様相だった。
入社してくる人は皆それなりに結果を出してきた優秀な人達ばかり。腕に覚えがあり、可能性を試してやるという意気込みが伝わってくる。ここでの人脈は、のちに私の財産になった。

上司は外資系コンサルティング会社出身で、証券会社時代にはまず出会わなかった人種。仕事の流儀、プロフェッショナルな姿勢を背中で示していただいた。ドキュメンテーションのレビューでみっちり絞られたのはいい経験である。

若いエネルギーに囲まれ、競い合えた

社長は30代前半。周りも20代後半から30代前半の人がほとんどで、若さがみなぎっていた。
社内で40代以上を探すことが難しく、50代はほぼいなかったのではないだろうか?能力ある人は年齢にかかわらず抜擢され、ポジションの機会に恵まれていた。

とにかく仕事。ゾーンに入っていた

社長は30代前半。周りも20代後半から30代前半の人がほとんどで、若さがみなぎっていた。ここでは40代以上を探すことが難しく、50代はほぼいなかったのではないだろうか。能力ある人は年齢にかかわらず抜擢され、ポジションの機会に恵まれてた。

領域が拡大するため仕事が多く、猛烈に働く雰囲気が会社の中で漂う
会社全体が高揚しており、真夜中でもオフィスは煌々としていた。
転職してきた彼氏のいる女性は猛烈に働く職場の男性たちを見て、仕事を早く終えて帰ってくる自分の彼氏に不甲斐なさを感じて別れる、というジンクスがあったほどだ。
忙しいが、それを癒やすに足るほどの売上の成長があったため、皆興奮状態というかゾーンに入り、ハードワークまでも楽しめたという一面もあったように思う。このおかげで、どれほどハードな仕事でも耐えられるであろうという自信がついた。

以上が、成長機会に身をおいて感じたこと、得られたことである。
当時の仕事の仲間とは、未だに連絡を取り合い、親しくさせてもらっている。また、そこでの経験は現在の仕事に生かされていると実感し、感謝してもいる。

2010年前半のソーシャルゲーム業界のように、今まさにAI、Fintech、シェアリングエコノミー、IoTなど新たなテクノロジー企業が勃興している。成長市場には成長機会がある。
人生100年時代を迎え、転職が当たり前になりつつある現代。成熟企業で飽き足らない思いを感じているのであれば、自分の可能性を拡張するような成長機会にチャレンジしてみるのも良いかもしれない。